不器用でも大丈夫!一から始めるハンドメイドレザークラフト

レザークラフト市販品にはないオリジナリティ抜群のハンドメイドが人気です。
器用な人でなければ作れないイメージが強いですが、決してそのようなことはなく、不器用だと自覚している人でも無理なく作れる簡単な方法が多数あります。

ハンドメイドの中でも、レザークラフトなら丈夫な素材を使いますので、頑張って作り上げた作品を長く使い続けられるメリットがあります。
誰でもチャレンジしやすいレザークラフトについて、2つの作品を取り上げてみます。

素材であるレザーを手に入れるなら、クラフト素材を取り扱っているホームセンターや専門店、雑貨店や100円ショップなどに向かいます。
好みのものや店舗がなくても、ネット通販を活用すれば簡単に素材を入手できます。

レザーを素材として使った身近なものなら、コースターが作りやすくておすすめです。
飲食店に行くと、コップの下にレザーやコルクの素材を使ったコースターを敷いてくれることがありますが、あのコースターを自宅で作ります。

比較的単純な形状をしていますので、難しい作業は必要ありません。
好みのレザーを用意して、コップが置きやすいサイズの正方形に切り、同じものを2枚作ります。

それぞれを貼り合わせますが、市販の入手しやすいボンドで貼り合わせるだけでも十分です。
このときにレザーの裏表を気をつけながら接着させるのがポイントです。

貼り合わせた後に縁の部分を縫い合わせる作業を行いますので、ステッチンググルーバーという道具を使って縫う予定の場所に溝を作ります。
ステッチンググルーバーもレザー素材を取り扱う店舗や通販サイトなどで売られていますので、一緒に購入しておくと何かと便利です。

溝の部分に菱目打ちで均一に穴を開けていきます。
レザー用の好みの色の縫い糸を用意して、穴に針と糸を通しながら縫い合わせます。

縁磨き棒で縁部分を好みの状態になるまで磨いて仕上げます。
これだけで完成ですが、表面に文字や数字、イラストなどをデザインできる、スタンプを押すと見た目が華やかになりおすすめです。

レザーに使えるスタンプインクが売られていますので、それを用いて押すだけです。
刻印を押す方法があるものの、難易度的に難しくなるため、スタンプでお手軽に仕上げるのが良いといえます。

コースターの作り方の説明でしたが、レザーの大きさを工夫すればマウスパッドとしても使えます。
また、レザー素材を手で握りつぶすように丸めて広げると、ビンテージやアンティーク調の見た目に変化します。

少し難易度を上げて材料をたっぷりと揃えて始める、ツールバッグを作る方法も用意されています。
ツールバッグとは工具入れのことで、何かの作業を行うときに工具を容易に取り出したりしまえたりできる便利なバッグです。

A4サイズ程度のレザーを2枚用意しますが、ベース部分に使うレザーの2つの角部分を丸めるために専用の定規などをガイドにし、カットします。
もう1枚のレザーの短い方の辺を切り、バッグのベルトを通すバンドとして使います。

3.5センチの幅で2本切っておきます。
バンドをベースレザーの両端に1本ずつ輪を作るようにボンドで貼り付けたら、ハトメ抜きを使って穴を開けます。

12号がちょうどよいサイズです。
もう1つのバンドも同様に穴を開けます。

ここにボタンを留めますが、ボタンやホックの打ち具がありますので、それを使えば簡単に留められます。
次にポケット部分の素材を用意します。

レザーを13センチ、15センチの四角いサイズに仕上げ、下の両端に当たる部分を丸くデザインして切ります。
このときにポケットに予めステンシルをしておくと、見た目が華やか、オシャレな雰囲気になるため好みで行ってください。

ベースレザーの左端にそってポケットをあててみて、場所を決めたら端の部分にボンドを付けて貼り付けます。
ポケットの上、両端にハトメ抜きを使って穴を開け、カシメ打ちを用いて両面カシメを留めます。

ポケットを袋状にベースレザーへ縫い付ける準備として、菱目打ちで端の部分にそって均等に穴を開けていきます。
好みのレザー用縫い糸を用意し、表と裏から縫い合わせます。

糸は縫う距離の4倍程度がちょうどよい長さです。
3センチの幅にレザーを切り、ポケットの右横に留める作業を行います。

レザーの両端をハトメ抜きを使って穴を開けたら、カシメ打ちで両面カシメを留めます。
留めたレザーに工具がちょうどよく収まるくらいの間隔を開けて、菱目打ちで穴を開け、糸で縫っておきます。

最後に縁落としでレザーの縁部分を削りながら丸みを付け、トコフィニッシュを塗ってから、縁磨きで磨いて滑らかにします。

これで完成です。
作業量と道具が多いものの、割と単純作業の繰り返しですので、不器用な人でも本格的なレザークラフトによるツールバックを作れます。

バッグのポケット部分にはペンチを入れたり、ポケットの横の部分には柄のあるハンマーなどを引っ掛けて収納します。

不器用でも大丈夫!一から始めるハンドメイドレザークラフト